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セネガル

2003年9月上旬、MRTテレビの取材レポーターとしてアフリカ北西部の国セネガルを訪れた。「パリダカラリー」のゴールとして名高いダカールが首都だ。セネガルの農村で稲作りと野菜作りを指導しているJICA海外青年協力隊員で、宮崎県出身の若者二人の活動を伝える番組だった。

彼らが活動していた半農半漁で生計を立てている村の人々は、厳しい灼熱の太陽と乏しい雨などの自然環境にも関わらず、大きな努力とあらゆる工夫を積み重ねて収穫に希望を託していた。時折、セネガルの女性たちが爆発させる屈託のなさに魅力を感じた。その魅力は、日本でも農村の女性たちに感じられる大らかさに通じているようだ。

自然を相手に生きる人々は、自らの力の限界を肌で知っている。だから、生命を支えてくれる家族、地域の人々、家畜、植物など、自分を核とした万物の宇宙に謙虚になれるのかも知れない。